徘徊のシロ

フィリピンでかんがえる、あるく、たべる

二種類のフィリピンの子供たち

私からみて、フィリピンには二種類の子供達がいます。

 それは

靴を履いている子供、履いてない子供

 

ちゃんと靴下を履いてラバーシューズ、靴を履いているのは親の庇護下にある子です。よごれても破れてもないちゃんとした服を着て、パパやママと手を繋いでお買い物に行く。フィリピンの子供たちは本当~に愛されて育てられます。これも興味深い話題なのですが、また次の機会に触れましょう。

 

一転して炎天下の中、路上で座り込んでいる子達は大抵裸足です。よくてサンダルを履いている程度。

 

SMモールへ行く途中、大勢の人が通る橋の上で横たわる二人の少年。一人は飢餓のせいで腹部がパンパンに膨らんでしまっていました。大勢の中にはもちろん同年代の、子連れの裕福な家族もいるでしょう。

 

お互いどう思い、どう感じるのかを考えるとゾッとしてしまいました。

私がもし橋の上でお腹を空かせて横たわる少年で、同じ年恰好で親と手を繋いだ子供を見たら、私はどんな気持ちで毎日を過ごすのだろう。

 

まだまだ現地の人がどう感じているのかは分かりません。所詮日本で生まれた、外国人の視点しか持っていないのです。彼らが計り知れない貧富の差、不公平をどう受け入れているか分かりません。

 

貧困は不幸か否か?

この問いに答えはないように、難しい問題ばかりです。

 

8歳で英語を堪能に操りiPadYouTubeを観る子供もいれば、ゴミ山で育ち最近やっと小学校へ入り英語を勉強し始めた12歳の子供もいる。

 

もっと良い感じに経済発展できんかった……?と言いたくなりますね。

 

とはいえ別の歴史を持つ別の国です、そこはあまり突っ込まずにしまっておいて。

 

フィリピンで苦しい思いをする子供たちは大勢います。でも彼らは少しの手助けで助かるんです。

 

なんでって?フィリピンは物価が安いからです。そして学費もタダ。なんで学校に行けないのって?ごはんと文房具類が買えないんです。千円あったらひとクラス分のノートと鉛筆と消しゴムが買えます。500円あったら10人が給食を食べられます。

 

なんでフィリピンなの?って?アフリカとかほかの貧しい国もあるじゃんって?

 

そうだね!

 

でも同じ貧しいでもフィリピンの貧困は見えにくい。貧困部分だけを置いて異常に発達してしまっているところが目立つからです。

 

フィリピンは発展著しいBRICs、next11に名を連ねる注目されている国である事実に隠れて極度の貧困状態の国民が大勢います。

 

希望ある国というのはアフリカも同じですが、フィリピンは支援される側から支援する側に回り得る国だと私は思っています。アフリカには一部を除いてまだまだそれは難しいでしょう。

明るくまじめで思いやりのある国民性、そして高い英語習得率と、本当に可能性の大きい国です。

 

先進国とともにアフリカを支援し向上させて行くことの出来る国だと思うのです。

 

それに子供たちに平等に安心して過ごせる、勉強できる環境がないなんておかしいとわたしは思います。100円でも1000円でも、この国ではたくさんの子供たちを助けることができます。多くの人がこのことを知ってくれれば、状況は少しずつ良くなっていくと信じています。